お疲れ様です😊
ただいま連載中の福岡県福岡市中央区にて行った住宅塗装・塗り替え工事のようすから、本日は屋根周りの付帯塗装作業です。
住宅塗装における付帯部分とは、屋根と外壁以外のパーツ類を総称しており、雨樋・雨戸・破風板・幕板・水切り・各所モール等がこれにあたりますが、屋根壁の塗り替え工事を行う際には付帯塗装も一緒にセットで行うのが一般的です。(屋根壁を塗り替えると付帯部分の色褪せや劣化は想像以上に目立ちます)
塗装によるメンテナンス(=塗り替え)には美観だけでなく塗膜による保護や塗料による機能を得るというメリットがあります。傷みやすい付帯部分が経年劣化で完全に使用限界に達する前に塗り替えることで素地を長持ちさせながら外観を美しく保つことが出来るのです。
付帯部 下塗り
塩ビ鋼板が使われている破風などをブリード現象が起きないよう下地処理します。
使用した塗料はニッペ(日本ペイント)の塩ビゾルウレタンプライマーです。
塩ビゾルウレタンプライマーの特徴
- 塩ビゾル鋼板製外部部材専用プライマーで塗装時の困りごとを解消します。
- 下地への密着性が高く、可塑剤の移行を防止するため上塗りがべたつきにくくなります。
- 上塗り適応性が広く塗膜の劣化を抑制します。
塩ビ鋼板やシーリングに発生する現象で、原因は柔軟性を添加するための可塑剤(かそざい)という物質です。これが表面ににじみ出るとベタついて汚れが付着しやすい状態になり、黒ずみも発生するため美観も損ないます。身近なものでは、外壁に通したエアコン配管の隙間を埋めている粘土のようなものが、黒く汚れ・触るとベタベタしている状態が『ブリード現象』です。
下塗り乾燥中
塩ビ鋼板部分の下地処理・プライマー塗布による下塗り作業が完了しました。
錆補修
サビが発生している箇所を水性錆転換塗料でタッチアップします。
使用した塗料は株式会社BAN-ZIのサビキラーPROです。
サビキラーPRO の特徴と機能
- サビ転換機能付きの塗料なので、サビにそのまま直接塗装してサビの進行を止めます。※浮きサビ・重層サビなどは事前に除去が必要
- 環境に優しい水性でシンナー等の臭い問題もない環境配慮型塗料です。※速乾性も高く作業性も良好です
- 従来のサビ転換剤が使いづらいとされる点を解決し、難しい錆補修を塗装で完結可能に。※亜鉛メッキにも使用可
- サビた部分にはサビ転換、サビていない部分にはサビ止めの効果があり、上塗りをする前の下地処理に最適です。※上塗り材も選びません
- サビ転換反応を起こしたことを黒や茶色っぽい色に変色して知らせます。※反応色が出ない場合もサビにはしっかり反応しています
付帯部 上塗り
下塗りと錆補修を終え、しっかりと乾燥しましたら上塗りを2回塗りで仕上げます。
使用した塗料はアステックペイントのマックスシールド1500F-JYです。
水性塗料にはない光沢感やセラミック成分による低汚染性が特徴の弱溶剤形上塗材になります。
マックスシールド1500シリーズの特徴
- 高耐候性
紫外線や雨など塗膜の劣化要因に対して強い耐候性を発揮。促進耐候性試験(キセノンランプ式)において、F-JYは5,000時間(16~20年相当)、Si-JYは4,000時間(13~16年相当)、U-YJは2,500時間(8~10年相当)も光沢保持率80%以上という結果が出ています。 - 万能性
弱溶剤タイプでさまざまな下地との密着性に優れているため、外壁だけでなく硬質塩ビ・木部・鉄部といった付帯部分など、あらゆる箇所に塗布可能。 - 高隠蔽性
粒子径の小さい顔料を使用することで凹凸がある下地においても塗りムラや透けの心配がなく美しい仕上がりを実現します。 - 低汚染性
セラミック成分の配合により、低帯電性(静電気を帯びにくい性質)と親水性(水になじみやすい性質)に優れた塗膜表面を形成。汚れの定着を防ぎ美観を長期間保持します。
作業完了(乾燥中)
屋根周り付帯塗装が完了しました。
以上で作業は完了です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それではまた明日。
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