旧コーキング撤去と養生【福岡県春日市】A様邸

お疲れ様です😊
ただいま連載中の福岡県春日市にて行った住宅塗装・塗り替え工事のようすから、本日は旧コーキング撤去と養生作業です。

コーキングとは

外壁の目地などに埋まっているゴムのような部分のことです。
住宅は台風や地震からくる揺れや歪みをある程度吸収するように建てられています。サイディングなど外壁の継ぎ目に弾性のあるコーキング材を使用することで目地に関節のような働きを持たせ、その伸縮性から外壁のひび割れやズレを予防しています。

全体からみれば細い目地ですが意外にも外観や耐久性に大きく関わる部分になりますのでしっかりと下地処理を行う必要があります。

旧コーキング撤去作業

それでは作業をはじめていきます。
写真はカッターを使用して旧コーキングを剥がしているところです。

福岡県春日市(No.37) 旧コーキング撤去作業写真2 — 旧コーキング撤去中①

コーキングの打ち替えでまず重要なのは旧コーキングを残らず撤去することです。
同時に目地底のボンドブレーカーがしっかり残っているかも確認しながら作業を進めます。剥がれや元々貼られていない部分があればコーキングの充填前にボンドブレーカーを貼ります。

ボンドブレーカーとは

絶縁テープとも呼ばれる目地底に張り付けて使用するテープ類で、目地が深くない場合の二面接着を行うために使用される材料です。細長いマスキングテープのようなタイプで、色はブルーやグリーン・半透明のホワイトがよく使用されています。

新人スタッフ

目地におさまるコーキング材の左右(二面)と外壁とがくっつく(接着する)から二面接着ですか？！

職人

はい。ボンドブレーカーを使用しなければ三面接着、つまりコーキング材が左右の外壁と奥のハットジョイナーのコの字型に接着されます。三面をガッツリ接着された目地では十分な伸縮ができず劣化も進みやすいため、当社では耐久性も考慮し二面接着を行っております。

旧コーキング撤去後の状態

福岡県春日市(No.37) 旧コーキング撤去完了写真3 — 旧コーキング撤去後①

福岡県春日市(No.37) 旧コーキング撤去完了写真4 — 旧コーキング撤去後①

新人スタッフ

写真でハットジョイナーがしっかりと確認できますね！これはボンドブレーカーが設置されていなかったということでしょうか…？

職人

写真では見えにくいですが、このハットジョイナーには透明で極薄のボンドブレーカーが既存しています。建材も年々進化しており『PE鋼板製目地ジョイナー』のような、樹脂コーティングによるボンドブレイク性能を持ち合わせたハットジョイナーもあるので撤去作業中に見極め判断します。透明ですが、旧コーキングの剥がれ方で見分けることができますよ。

新人スタッフ

なるほど！通常、ボンドブレーカー無しならここまでキレイにコーキング材が剥がせません！塗料だけでなく建材の知識も住宅塗装においては重要なんですね！！

コーキング養生

コーキング材は目地に空気が入らないようしっかりと満たす必要があるため充填時にはわざと多めに盛っておいてから撫でるという作業を行います。この時はみ出たコーキング材をマスキングテープと一緒に撤去することで美しい目地に仕上げることができます。
養生は汚れを防ぐためだけでなく仕上げの過程でも使われるため、塗装においてはこうした養生テクニックがよく使われています。